自作シェルスクリプトを使えるようにするには

自作シェルスクリプトをターミナル上でコマンドのように使うためには, 以下のことをする必要があります.

  • PATHの通ったフォルダ内に保存する.
  • ファイルに実行権をつける

PATHの通ったフォルダ内に保存する

作成したシェルスクリプトをPC内のどのフォルダにいても呼び出せるようにするには, シェルスクリプトをPATHの通ったフォルダに保存する必要があります.

PATHの通し方は, 「PATHの通し方」に書いてあるので, 良かったら参考にして下さい.

ファイルに実行権をつける

PATHを通したフォルダにあるシェルスクリプトのファイルは, どのフォルダからも呼び出すことができます. しかし, ファイルに実行権を付けないと, 実行することができません. デフォルトでは実行権はついていません. ファイルに実行権をつけるには, chmodというコマンドを使います.

例えば, "hello"というファイルに実行権をつけるなら, 以下のコマンドを打てばよいことになります.


$ chmod 755 hello
            

chmodの詳しい解説は「chmodコマンドの使い方に書いてあるので, 良ければ参考にして下さい.

ファイルを作成したフォルダのみで実行出来ればいい時

実は, わざわざPATHを通したフォルダに保存しなくても, 作成したフォルダからなら実行することができます. 例えば, あるフォルダに"hello"というファイルを作成し, それを実行したいときは, 次のようにコマンドを打てば実行できます. ちなみに, 実行権は付けなければ行けません.


$ ./hello
            

ここで, ポイントとなるのは, "hello"の前についた"./"の部分です. "."の意味は, 現在自分がいる場所なので, "./hello"は自分のいるフォルダの, helloというファイルを意味することになります.