Vimのマクロの使い方
マクロとは
そもそもマクロというのはどういうものかといいますと, ある一連の操作をまとめる機能みたいなものです. Vimや, Viでは標準でこの機能が使えます. 自分でその都度オーダーメイドに命令を作成できるので, 非常に汎用性が高いです. 便利なマクロの使い方として, 「Vimでの連番の入力の仕方」も別のページで解説しているので, もしよろしければ参考にして下さい.
マクロの使い方
マクロを使う時には, 次のような流れを踏むことになります.
- ノーマルモードでqを押す
- 続けて, 何かアルファベットを一文字押す(a-z)
- 記録させたい命令を実行する
- qを押して記録を終了する
- (数字)+@+入力したアルファベットというコマンドを打つことで, 記録したコマンドを呼び出せる
2番目で入力するアルファベットには, a-zのどれをつかっても構いません. また, 逆に言えば, 26種類の命令を記録させることができます.
では, 簡単な例として, テキストを全選択するコマンドを記録させて見ましょう. 今回は, アルファベットはaを使うことにします.
- まず, ノーマルモードの状態で記録を開始する(qa)
- テキストの一番最初に移動する(gg)
- 行選択のビジュアルモードに入る(V)
- テキストの最後の行に移動する(G)
- 記録を終了する(q)
さて, これで@aと打つことで, これからはテキストの全選択を行うことができるようになりました.
今回記録させたコマンドは, 何度も繰り返す必要のないコマンドですが, 連番入力のように, 何回も連続で操作をしたい場合もあると思います. そんな時は, 例えば, 10@a(@aを10回繰り返す)のようにすることで実現できます.